「ジャイプール」コレクションは、7つのピースからなる家具シリーズで、それぞれがジャイプールの文化的な魅力を反映しています。都市宮殿の形状やブルーポッタリーの色彩とモチーフを取り入れたデザインは、伝統と現代性の見事な融合を表現しています。手作業で丹念に作られた各ピースは、インド製であり、完成度は極めて高いです。
このコレクションの特徴的な技術は、石の象嵌細工と石のオーバーレイです。象嵌細工は、細かい貴石を基礎となる石に挿入して模様を作る伝統的なインドの工芸で、オーバーレイでは、石の薄片を任意の表面に貼り付けて模様を作ります。これらの工芸は、世代を超えて伝えられてきた職人の高度な技術が必要とされます。
「ジャイプール」コレクションの家具は、エントランスやフォイエなどの豪華な空間を引き立てるアートピースとして設計されています。例えば、サイドボードは、シャッターの内側にピンク色が見える仕掛けがあり、ジャイプールのピンク色の砂岩を思い起こさせます。また、シャンデリアとペンダントは、点灯すると白い大理石にラピスラズリで作られた伝統的な模様が映えます。
このプロジェクトは、2020年6月にデリで開始され、2021年4月に完成しました。その後、2021年5月にインドデザインIDで展示されました。デザインの研究のためにジャイプールへのフィールドトリップが行われ、その地の文化や建築、工芸を直接体験しました。その結果、このコレクションは、ジャイプールの精神を体現する一方で、現代のライフスタイルにもマッチする独自のデザインとなりました。
このデザインは、2023年にA'家具デザイン賞のゴールデン賞を受賞しました。この賞は、デザイナーの才能と知恵を反映した驚くべき、優れた、トレンドセッティングな作品に授与されます。それらは、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、その優れた特性で世界に大きな影響を与える製品やアイデアを称えています。
プロジェクトデザイナー: Sonal Tuli And Manoj Tuli
画像クレジット: Image #1 : 3D Visualiser Sushant Verma, 2022.
Image #2 : 3D Visualiser Sushant Verma, 2022.
Image #3 : Photographer Sohel Ahmed, 2022.
Image #4 : Photographer Sohel Ahmed, 2022.
Image #5 : Photographer Sohel Ahmed, 2022.
Video Credits : Videographer and Editor : Raoul Tandon, 2022.
プロジェクトチームのメンバー: Sonal Tuli
Sanjana Dawani
プロジェクト名: Jaipur
プロジェクトのクライアント: Within